ぶどうの木のあれこれ

カウンセリングルーム『ぶどうの木』へようこそ。

敗れることの美学  

こんにちは。
8月も半ばを過ぎました。
まだまだ暑い日が続いていますが、蝉の鳴き声、空の色、風などが少しつづ変わり、次の季節へのうつろいを感じるようになってきました。

今、オリンピックが開催されていますね。
私も朝、夜とついついテレビに釘付けになって、連日の熱戦に歓声や悲鳴を上げてしまっています。
やっぱり見てしまいますね~。

日本の選手が勝てば、もちろん嬉しいし興奮もします。

ですが、負けても、その選手の姿は実に美しいと感じます。

「敗戦の美学」とでもいいましょうか。

女子のレスリングのあの長く女王と讃えられた選手が決勝で負けました。

試合後、しばらくリング上でうずくまり、号泣していました。そして、直後のインタビューのときも、メダル授与のセレモニーのときも、表情を完全に崩して、全身全霊で悔しがって、悲しんでいた、あの感情を思い切り露わにした姿は、何だかとても美しいと感じました。

選手の強い感情が、テレビで見ているこちら側までヒシヒシと痛いぐらいに伝わってきましたね。

勝つのも一流、負けっぷりも一流。
こんなことを感じるのは不謹慎でしょうか。

でも、あんなにも敗れたことに、悔しいと感じられるのはとてもうらやましいな、いいなと思います。それだけ、人生を賭けていて、大事なものを背負っていて、自分だけではなく多くの人、国の夢を抱えて戦いに挑んでいる。

いろんな言われ方をされていますが、今の世の中そんなことを経験できる人はそう多くはいません。
どんなに強くても、最強と謳われても、終わりのとき、散るときはやがてやってくる。そのときが来たら、我慢しなくて、悔しがればいい。失った王座をこころゆくまで、それこそ悔いがないように、悲しむだけ悲しめばいい。

勝つこと、負けること自体がどうかということではなく、勝っても負けても、それをどう受け止めて、どう人生の妙味、旨味にしていくかが大事だなと。
そのためには、まず自分の気持ちや感情に嘘をつかず、素直になることは必要なことです。

一日たった後のインタビューでは、その選手の表情は穏やかに、優しくなっていました。次の日の朝、起きてもまだ泣いていたというから、痛み切った心を存分に涙で潤したことでしょう。

さて、まだまだ熱い日々は続きます。

今日は話が完全にオリンピックのほうにいってしまいましたが、来週はいよいよセミナーカフェの第一回目。
楽しくみんなで学ぶことができたらいいなと思います。





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ぶどうの木 新たな場所で  

こんにちは。

3月も後半に差し掛かり、いよいよ春になりました。
今朝は、関東での桜の開花のニュースも流れていましたね。
何となく心が浮き立つ一方で、ざわざわと落ち着かなくなるのもこの時期。
注意していきたいですね。

さて、わがぶどうの木ルームも、無事新たな場所へ移転しました。
以前にも書いたように、前ルームから近くの場所です。
しかしながら、以前とは違い、静かな住宅街のなかにあります。
次の移転場所を考えたとき、まず極力喧騒の少ない、静かな場所にしたいと考えました。そして、クライエントの方にご負担をかけず、なるべく心安らかに過ごして頂けるような建物の構造、空間作りを大事にしようと考えてきました。
階段やエレベーターなど使わない1階にルームがあること、さらに人目に付かず安心できるプライベート空間となるようにも考えました。

今年、この希望する要件を満たす物件が見つかり、ようやく新ルームへの移転を実現することができました。

新ルーム3

新しいルームは、温もりのある木造の家の一部を借りて行うことになりました。
もちろん待合の空間も十分で、トイレや洗面所などお家感覚でお気軽にご利用することができます。お子様をお連れの方、高齢の方、お身体が不自由な方など、安心してわがぶどうの木新ルームにお越しくださいませ。

新ルーム1

以前からのクライエントの方々が何人かすでに来ていただいておりますが、静かで落ち着いた雰囲気のなかでくつろがれ、なかなかの好評を得ております。

皆様のお越しを心よりお待ちしております。

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「五月病」を感じてみましょう  

ようやく暖かくなりました。
というか・・、暖かいをとおり越して、近頃は暑いくらいの陽気の日もありますね。

今年のゴールデンウィークは、ず~~と晴れ続きでしたね。
日焼けした人も結構いると思います。

さて、とにかくゴールデンウィークは明けました。

この長い休みが明けたころに、「五月病」にかかることもあると言われて久しくなりました。

4月に入学だの、就職だの、転勤だの、何だのと、新しく出発をして一ヶ月経ったころに、ドッと疲れが出てくる。

体がだるくなったり、朝が辛くなったり、日中眠気が襲われたり、やる気が起きてこなくなったり。そんな症状が出てくると言われています。

もともとの「五月病」の意味は、辛く長い受験勉強を経てきた大学受験生が晴れて一流大学に入学したはいいが、大学生活が始まってまもなく目標を見失ってしまって、気抜けしてボンヤリしてしまった若者の姿を形容していたようです。

確かに。
忙しい4月を経て、5月ぐらいの時期になってくると、何だか腑抜けしたように、重い疲れを感じたり、だるくなってきたりしますよね。

ただ、それは忙しく社会的な営みをしている人たちの多くが感じる自然な反応でしょう。
その最中は疲れなど感じる暇もないけど、一山越えたら、そのときの疲れがど~んと堰を切ったように襲ってきてくることもある。

なんか力がでない、目覚めが悪い、だるい、などは季節の変わり目であるこの時季と、四月以降の疲れがたまることが重なり、ふつうに生きていれば多かれ少なかれ、だれでも経験すること。
問題は、こんなふうに、自分で調子の悪さを意味づけたり、腑に落ちる「心の答え」をつくれるかどうか、ですね。
「五月病だ、何とかしなきゃ」、または「そんなはずはない」と無理に力づくで何とかしようとしたり、否定しようとするとよけい心のなかは焦り、苦しくなり、どんどんきしみが出てくる。そんなことってないですか?

「五月病」を感じることは、疲れや体内リズムの乱れを示すたいせつなシグナル。
むしろそれは自分の心と体が正常に機能にしてるんだ。
そんなふうに思ってみてはどうでしょう。
だったら無理な抵抗や、否認を止め、「それだったら仕方ない。休んだり、ペース落とせばいずれ元に戻るよね」という気持ちも自ずと生まれてきます。

若葉が光るこの季節。
太陽の光と雨、両方とも多いですが、若葉は両方からたっぷり栄養素を作って、成長します。




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働いている人たちは・・  

先日、ある研修講義を担当し、丸一日参加者のみなさんと
メンタルヘルスについて学びました。私は講師として参加しましたが、
本当に勉強になる一日でした。

今回の研修では、福祉、看護、保育など援助職の仕事についている方々
を対象に、そういう現場で自分に対してどういうことに気をつけながら、
ストレスに悩まれず、より自分らしく、より楽しく仕事ができる工夫について
話しました。

参加者のみなさんはとても熱心で、よく集中し、丸一日という長い時間など
ものともせず、勉強しようという意欲が満々とあふれていたように感じます。
話している私のほうが、みなさんのその熱心な心意気に圧倒された感が
あります。参加された方の意識の高さに、驚嘆しました。


今、援助職にかぎらず、仕事をふつうにしてきた人たちが、バッタバッタと
メンタルな問題で倒れ、苦しんでいます。
朝、起きるときからだが急に重くなり、「仕事に行かなきゃ」という思いはあるが
それを考えてしまうと、とても苦しくなり、目の前が真っ暗になる。
そんな心の病に苦しんでいる人々が、たくさんいます。
サラリーマン、OL、公務員、教職員、福祉職・・。

この大不況という時代に変遷とともに、役割が急拡大したり、
また極端に急削減されたり、また合併、統合、大きな組織体制変化に
ついていけず、いままでまったく自分にとっては無関係であるはずだった
役割に突然就かされ、またパワーハラスメントのような上司からの理不尽
な指示に抗えず、懸命に会社のために努力していったあげくに、
やがて自分の心が干からびていく・・。

そんな時代がやってきています。
当たり前のように働いていた自分の姿に疑問をもち、仕事をすっぱりやめ、
都会から離れ、自分の乾ききった心の療養も兼ね、田舎暮らしを始める人も多い
ようです。
働いている人は、みんな疲れ切っています。

社会人には、いま心の栄養、心のケアが早急に必要です。

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植物を育てる  

7月も半ばになりました

季節は、夏
梅雨明けもそろそろでしょうかね
だいぶ暑くなってきました

毎年、梅雨の時期から夏にかけて、だるくなったり、疲れやすくなったりと
体調を悪くすることが多いので、少し運動をすることにしています
夜に長めのウォーキングをしたり、ジョギングをしたりと、軽い運動をして
じっとりと汗をかくと、気持ちがいいです
体を動かすと、体のなかに溜まった疲れやいろいろな淀んだ気持ちが汗に
なって出て行くような気がします

また、最近の趣味というかちょっと好きになったことといえば、こういった軽運動の
ほかに、ガーデニングでしょうか
ガーデニングというほど大げさではないんですが、植物を育てることの楽しさに
今目覚めつつあります(歳をとったせいかな?) 
山歩きや自然のものに触れることは大好きなのですが、「植物を育てる」ということ
は今まであまり興味とか楽しみを持つことができませんでした
それはおそらく、私は意外に気が短いせいか、「伸びる、成長するまでじっくり待つ」
ということが非常に苦手だったからかもしれません

しかし、最近は何日もかけて、新芽が出てくるのを待ったり、枝が少しづつ少しづつ
確実に伸びて、繁ってくるのが分かると、その植物を見てニマニマとほくそ笑んでいます
この感じはとても新鮮

世のなかあわただしく、また最新の機器の影響やさまざまな情報が飛び込んでくると
私のような芯がしっかりしていない人間は、完全に巻き込まれて、何でもかんでも早く
結果をだそう、気持ちが固まりきれていないのにすぐ行動しようとしてしまいます
そうなると、気ばかりが焦って、考えることもネガティブなことばかり・・・
そんなふうになってしまいます

いわば「農の精神」とでも言いましょうか・・そんな心境を持ってみたいものです
作物や植物は、毎日、光を取り込み、空気を吸い、土から栄養分をとって、見ていても全く
その動きは分からないのですが、でも確実にほんのちょっとづつ、ゆっくりゆっくり活動し
どんな大都会にいても自然の恩恵を受けながら生きています  
日々を重ねていくと、知らないうちに大きくなっていて、それこそ自然に花を咲かせ、
実をつけていく

          朝顔



私たちの心は、どんなときであっても、どこかの方向を向いているはずです
それは自分でも気がつかないときもあるでしょうね

しかし、今向いている、向き始めている気持ち・自分のことを、大切にその伸び具合を待つという
ことをして、じっくり眺めていけば、確実に、しかもしっかりと変化していくような気がしませんか

やはり、人間ですから焦ってしまったり、早く結論や答えを出したいという気持ちに駆られて
しまうこともあるでしょうね 
そんなこともあるかもしれませんが、「私」という生き物も、暗がりにある小さな光を取り込み、
耳に入る色んな言葉を選び取り、そして出会う人々、生活する状況からわずかでも
影響を受けながら少しづつ新しい心が生まれていくのかな・・
というくらいの微かな加減でも十分でしょうね


夏は暑い季節ですが、いちだんと植物の葉が繁り、空気に濃い緑の香りを漂わせています
そんな季節のなか、涼風を求めてゆっくりじっくり歩んでいきたいものです

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