ぶどうの木のあれこれ

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春はあけぼの   対話ということ  

これから、三月に入ります。

このブログのよそおいも、少し早めに衣替えをいたしました。
これからも引き続き、こちらに来て楽しんで頂けたらと思います。
またコメントなどもご遠慮なくくださいませ。
皆さんといろいろやりとりができたらいいなと思います。

ところで、三月は「弥生」といいます。
「弥生」とは、「木草弥や生ひ月(きくさいやおひづき)」。
が詰まって、「弥生」となったそうな。

つまり、「草木がいよいよ(弥や)生い茂る月」ということ。

長くて寒い冬がようやく終わりを迎えます。

そして草木や花が生い茂り、満開になる暖かい春へと
季節は入っていきます。

暖かい時期は、冬のなかで閉じこもりがちだった体に生気が
満ち、元気になったり行動したくなりますね。

ですが、新たな季節の到来は、肩に力も入る時期。

なんだか元気だが緊張もする。
よく体も動くが、疲れやすくて眠くなる。
冬は静か、でも春は心がざわついて、何かイライラする
なんてこともあるかもしれないですね。

今、一年のなかで忙しさのピークを迎えている方、
また人生のなかでもっとも重要な決断を迫られている方もいらっしゃる
でしょう。
そういう時期ですね。今ぐらいの時期は。

   チューリップ

一人で考えをあたため、じっくり熟考して考えをまとめていくのも
いいかもしれません。
ただ、焦ったり、何か必要に迫られて物事を決めても
うまくいかないことが多いようです。
やはり、焦らずゆっくりと、着実に自分の心のなかに
答えらしきものがはっきりとするまで、待ってみましょう。
自分の考えも、「熟成させる」と、また味わい深く
自分にとってぴったりくるようなものになっていくようです。
深呼吸をして、体をリラックスさせた状態で、いま迎えている
重要なことを考えてみましょう。そうやってボンヤリと
考えを浮かべるようにしてみる。考えを、無理やり意志で
何とかしようとすると、力が入っていいものがでてきません。
むしろ、「この考えや気持ちもそのうち何とかなっていくでしょう」
と思って、そうしていくと、考えが勝手に進んで自分が
望むほうへと自然と向かっていくようです。


また、何か「決断する」までの時期、自分の考えや気持ちを
誰かに話してみて、聞いてもらうというのも一つのやり方ですよね。
「対話する」ということ通じて、自分の考えや思っていることを
とにかく話してみて、言葉にしてみる。
自分の気持ちを言葉にして、輪郭をつけて形にしていくと、
「ああ、自分にはこんな気持ちがあったんだ」とか「この気持ち
は確かに自分が望んていることだ」もしくは、「これはひょっと
して自分が望んでいることではないのかも」というふうに、
自分の心にあることが、いろいろと分かってくるでしょう。

    つくし

そして、対話していくと、自分の気持ちのなかに、「新しい気持ち
が生み出される」、「作られていくこと」もあります。
もともと在った気持ちを話すことをして、動かしていく。
また在ったようで無かった気持ちを生み、作っていきながら
さらにその気持ちを意識してみる。それが自分の望みだったり、
本当に自分に期待したいことだったりします。
対話というのは、人の助けを借りながら自分の心をさりげなくうかがい、
自然に新たな気持ちを生みだしていく、人と人とのたいせつな営みです。

カウンセリングも対話の場。
カウンセリングに来られた方も、こうやって話しているうちに、
「自分にはこんな気持ちがあったんだ」
とか「話しているうちに、だんだんこんな気持ちが出てきた」
と言われることがとても多いです。
カウンセリングとは言っていますが、私は自分のカウンセリングを
そんな、人と人とがやっている自然で何気ない対話に近いものを
目指しています。

   
「答えをだす」、「結論を求める」ということは、とりあえず置いといて、
思っていることを、つらつらと話してみる。
話すということは、自分が思っていることを相手に伝えることですが、
それ以上にたいせつなことは、「自分が自分に語りかけている作業」
でもあります。そうやって、人に話しているようで、自分に語りかけ、
何気なく、自分で気づいた望んでいること、期待していることを言葉に
していくと、それだけでも心は安らぎ、またやわらかな春の日差しを
浴びる時のように、暖かく、明るくなっていくこともあるかもしれませんね。
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category: 対話ということ

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