ぶどうの木のあれこれ

カウンセリングルーム『ぶどうの木』へようこそ。

ストレス  

シルバーウィークが明けて、仕事を再始動しています。

それにしても、最近何だか眠くて、だるい感じが続いています。
疲れている感じでしょうか。

疲れやすくなる心の状態というのがあります。
終わったこと、今日引っかかった出来事、あいつの言動を あ~だ、こ~だ考えて、どう考えても納得がいかなくて、落ち着かない。
そして、考える分だけ疲れてきて、いずれストレス反応というのがやってくるときがあります。
まず目がくぼんだような重みを感じたり、頭が痛くなってきたり、食欲がなくなってきたり、だるくなってきたり、お腹の具合がおかしくなったり、ときには歯が痛くなったり、口が臭くなったり、足が臭くなることまでストレスによるとまで言われています。

ストレスの網にかかると、いろいろなところに反応がきます。私もストレスによって疲れてくると、歯茎が痛くなってきます。あまり、ストレスばかりを強調するのもなんですが、そんなときありますよね。

カウンセリングは、もちろんストレス対策にもなります。
治療的な対話をすることによって、自分の気持ちについて様々な発見や解決の糸口が見えて、今までどう自分の心に手をつけていいのか分からなかったことが、少しづつですが、理解できるようになってきます。
そして、自分の心の中で起きていることが理解できるようになってくると、心の緊張がほぐれ、それに伴ってさまざまなストレス反応が軽減していきます。

「ストレス解消に!」と謳われても、なかなか難しいときはありますよね。自分の心の中で起きていることは、「自分のことだから・・」と思っても、理解するのはなかなか至難の業ですね。

私は、ストレス解消にと思って、たまに釣りに出かけますが、そういうときほどまったく釣れず、ストレスを倍増させて帰ってくることがたびたびあります(汗)。
さらに、そういう自分の姿が情けなく思えて、なんて自分はダメな奴なんだろうと落ち込むことがあります。
これは、もうストレス解消どころか、ストレス雪ダルマ式倍増法を自分でやっていることになってしまいます。

しかし、こういう状態から抜け出るには、ちょっとした方法があります。
そんな手ごわいストレス状態のことも話題にして、こちらでカウンセリングもできます。

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うるおいのある心  

9月になりました。
これからはいよいよ秋の季節へと入っていきます。朝晩は、だいぶ涼しくなりましたね。

今日はカラリと秋晴れ。少し汗ばむぐらいの陽気ですが、最近は天気がはっきりしなかったので、今日は気持ちのいい一日でした。

このところは毎晩、夜に散歩に行ってます。野原のそばまで行くと、「りりりりり」という虫の声が一斉に聞こえてきて、とても静かで落ちついた気持ちになります。今年の夏は選挙の、台風、インフルエンザ、地震などいろいろなことが次々とあり、心のなかが何だかざわついた落ち着かない状態でした。これから秋の季節へ入るとともに、気持も静かに穏やかになっていくといいですね。


      あきぞら


さて、今回は最近の風潮を感じつつ、心との関係を考えながら、ぼんやり浮かんできたことを、書き綴ってみたいと思います。

高村 薫さんという作家がいます。
最近「太陽を曳く馬」という本をだしました。その中では仏教系の、ある新興宗教に入信していく若者の姿を描いています。

新興宗教だって?と思う方が大半ですが、当の本人は至って真剣なわけです。
若者は坐禅をしに、古来からある禅寺を調べたところ、坐禅について「リラクセーション」とか「脳の活性」などの言葉が目に飛び込んできて、魂が枯渇し求道するものにとっては、そういった今風に着飾ったことばに幻滅します。
しかし、新宗教の教祖は「禅」や「生きること」について、実に丁寧に若者たちと哲学的なテーマをめぐって対話する。若者たちのやむにやまない求道心はそんなとき、生ける泉に出会ったごとく、惹かれていってしまいます。

こんな内容を見て、自分たちの身近な社会にある風潮を考えました。日本人は、客体としては単純なものに、さまざまに複雑な意味を追及してそして深く味わいのある感覚に浸ることを好みます。
しかし、上に記したような「坐禅」という単純な動作姿勢に「リラクセーション」とか単純で誰にでも分かりやすく意味づけすれば、一時は理解しやすい表現として受け入れやすくなりますが、たやすく移ろう人の感情のさざ波に溶けて、いずれすぐ消えていってしまいそうです。

今回の衆議院選挙ではどこまで吟味して、投票したでしょうか。おそらく「なんとなく自民党はもう嫌だから」とか「麻生さんの顔が受け付けないから」とか、「なんとなく変えたい」というような単純で芯のないうねりによって、政権が変わったような感じがします。私も同じようなたぐいです。
こういううねりは、熱狂的になると、「ナショナリズム」、今のように「なんとなく、まあしょうがないか」的な流れになると、「ポピュリズム」と言うそうです。今回の選挙では「ポピュリズム」という言葉が飛び交っていましたが、これを訳すと「衆愚」だそうです。 民衆の愚かさ、知的訓練を受けていないことによって生じた民衆政治という形容がされています。これだけ聞くと腹も立ちますが、なんだか合点のいく話だとも思え、妙に納得してしまいます。
私たちは、いろんなことに迅速さ、容易さ、など単純化されたものをいつの間にか強く求めるようになってしまったような気がします。これを、どこだかの学者が「思考の液状化現象」といって揶揄していました。

それは携帯やPC、ゲームなどの急速な普及とも相まって、「すぐに、わかりやすく、素直に」理解でき手に入るような、刹那的な選択の仕方、生き方になっています。

分かりやすく単純なことは、時に必要なことかもしれませんが、「だから全ての人に必要だ」とか「多くの人に当てはまる」という理解は危険です。物事のあらゆることを単純化し、余計なものを省くことを求めてばかりいると、時に大切なものを失い、生き方自体が薄っぺらい、皮相的で、脆い心になっていくような気がします。

人の行動や感情を理解しようとするとき、単に「悲しいのね」、「嬉しいんだね」、「優しいのか」とか、一言で把握するような単純化は、危険を招きます。

「学校に行けない子」は、「学校が嫌なんだな」とか
「会社に行けない人」を、「仕事をサボりたいんだな」とか
「お酒を飲見すぎてしまう人」を、「酒に逃げているな」とか

全く的外れというわけではないですが、こんな極度に単純化されたひと言という鋭利な刃で深く傷つけられた方は結構多くいるような気がします。そして、何気ない単純化という暴力は、防ぎようがない、抵抗しづらい対象だから余計に滅入ってしまいます。

単純なことに、あえて深みや味わいを見出そうとする、ということは本来日本人は得意だったはずです。
そういう「求道心」は子どもでも、大人でも、老人でもきっとあるものだろうと思うのです。
人間の心には色んな気持があって、多くの思いや感覚、イメージがいっぱい詰まったその心を持ちながら、我々は実は懸命に生きて毎日を生活しています。

何事にも、味わい深さを求めて、求道する心を持つことは、大切なような気がします。
そうやってじっくり待って得た答えというのは、いつまでも色褪せることなく、そのことを考えているだけで満足し、また心も柔和に雄大になるような気がするのです。


         すすき



話はずれるかもしれないですが、心というのは土壌のようなものだなと考えるときがあります。
土壌は、水分をたっぷりと含んだ潤いのあるのが理想です。心もそのようなものかなと思うのです。
自分の思いや感情、気持に意味を見出せなくなると、心は干からびていきます。
水気を失い、カラカラと乾燥していってしまう。乾いた状態が続くと、今度はどんどん硬くなっていきます。
しかし、少しでもひびが入るととたんに大きく崩れていき、やがて石状のものがゴロゴロとできていきます。そして、やがて砂になってサラサラと風に吹かれてしまい、つかめないものになっていく。

これを、心の砂漠化現象ともいえるでしょうか。

しかし、潤いのある粘土や泥は、どんな形にもなって柔らかく、大きな衝撃があってもスポンジのように受け止めていきます。そして、水分を含んだ状態では、どんな種が落ちても芽が出やすく、その成長を長く助けることになります。

潤いのある心をつくるには、様々なことや、自分や人の気持ちに様々な意味を見出そうとすることや、それを何となくだけどじ~っと眺めて、心に浮かんだものを大切に扱っていくことが肝要だと思います。
よくよく自分の心を味わっていると、そこには様々な思いがあり、イメージがあり、感覚、香り、感触まで分かるときがあるかもしれませんね。

そんなふうに、何事をも単純化しないで、じんわりと味わって、その深みを確かめて大切する。そうして、豊かで潤いのある心というのはできていくのかなと思います。潤いのある心は、やわらかく感じ、また生き生きとしているので、どんなふうにでもなっていける可能性を帯びています。

          コスモス


ととと・・。まったく今日もとめどもなく、書いてしまいました。自分でも物事の単純化は怖いと感じますが、余裕がなくなったり、イライラするとこんな職業をしていながら、ついそれをやってしまうことがあります。まだ私は未熟者なので、気をつけていないと、自分も相手の気持も単純化して理解していくので、本当に気をつけなきゃと痛感しておりまして・・。

そんな自戒のつもりで、書きつづりました。あしからず。


category: うるおいのある心

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