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ぶどうの木のあれこれ

カウンセリングルーム『ぶどうの木』へようこそ。

日々是好日。  

こんにちは。

またまた久しぶりの投稿になります。
前回からもう間が空きすぎてしまって、ブログも半分凍結状態になってしまいました。
たまにこうして一時解凍して書く時もあるので、たまに覗きに来てください。

今年もあれよあれよと時間が過ぎていき、もう11月。
晩秋を迎えています。

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あらためて時の過ぎゆく早さに焦り、日に日に冷たくなる風に、体が付いていかない悲しさを覚えています。

先日、映画を続けて見てきました。

樹木希林さんが出演した、「万引き家族」と「日日是好日」。

両方とも、全く違うタイプの映画でしたが、樹木さんはそそれぞれの映画の背景やストーリーに自然に溶け込んでいました。

「万引き家族」は、万引き一家のおばあちゃん役。

放置され、普通の家庭に生きづらい子供たちを引き込んで、家族のように共同生活し、その「家族」ぐるみでお店で万引きし、窃盗を重ねてを金品を集め、食いつなぐ。

その家族のおばあちゃん役なのです。
汚なくて古い家に住む、汚いおばあちゃんなのですが、皆から慕われ、特に高校生の女の子とは一緒に寝るぐらい好かれています。
ここでの樹木さんの演技は、優しさと包容力を持つ母性豊かな人を表現しています。

印象に残ったのは、虐待を受けていた5歳ぐらい女の子がこの家族に拾われてきて間もなく、家族みんなで温かい鍋をつついています。

樹木さんがお麩をおいしそうに食べていると、その様子をじ~っと、その女の子が釘付けになって見つめています。
樹木さんはこの女の子の凝視が気になって、「あんた、お麩が好きなの?」と、意外そうに聞くと、女の子コクリ。

「あらやだ。そうなの」と驚きながらも、丁寧にフーフーしてあげて、女の子のお口にあーんして食べさせてあげるシーン。
この場面は何だかとても記憶に残りました。

傷ついた5歳の女の子の心には、おばあちゃんのこの優しさ、 アツアツのお麩を食べさせてくれる何気ないこの振舞いがどんなにうれしかったことか、どんなに暖かく感じたかと考えると、なんだかじんわりとしてきます。

次に「日日是好日」。
いとこ同志の高校生の女の子二人が茶道教室に入門してから、大人として成長していく過程を描いています。

お茶を通じて、人生の深み、ときの流れ、物事の普遍的、永続性を感じ取っていく心の変化と言いましょうか。
そういうことを表現していました。

樹木さんは茶道の先生役です。

お茶道の師匠というと、その道と哲学に精通する物事に動じない凛とした佇まいなんかがイメージで湧くと思うのですが、樹木さん演ずるお茶の先生は、繊細さがありながらも、まろやかな姿勢で自然や四季を豊かに味わい、女の子たちの成長を愛しむように寄り添い続ける姿を演じています。

日日是好日。
毎日、日々、好い日。
毎日、毎日、時の流れは変わらない。
もがきつつも、目の前の事象を受け入れ、楽しみ、味わい、自分自身の時間、世界として生きていくこと。

樹木さんは、これまで数の多くの映画で、そういった豊かに生きる人間を見事に表現し、きっと樹木さんもそのように最後まで生き切ったんだと感じました。

この映画の撮影の頃、体は全身にがんが転移して、痛みや苦しさと闘っていたことでしょう。

その痛んだ自分自身を受け入れ、最後の最後まで自分自身で生きておられた樹木希林さんの姿に激しく心を打たれて、涙しました。


今日は晴れの日。

さてと、散歩に行こうかな。



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